1、福地温泉での旅館アルバイトとプライベート


福地温泉は地理的に申しますとバスタ新宿(新南口)からバスで中央高速、八王子、甲府、茅野、岡谷JCT経由、長野自動車道、松本I.C出て平湯、高山方面へT字路を右に右折、国道158号線を道なりに真っ直ぐ進み途中、トンネル内で分かれ道があり、右方向へ国道158号線沿いを走り、沢渡(さわんど)、上高地入口を通り過ぎると県境の(長野県、岐阜県)安房トンネル(有料道路)を過ぎ、一つ目の信号機を右折、緩やかな坂道を下ると平湯のバスターミナルがあります。ここで福地温泉経由(福地温泉を経由しない新穂高行きもあるので注意。)新穂高(ロープウェイ)行きに乗り換えて10分~15分程で到着します。自動車の場合、平湯バスターミナルの駐車場出口を左折、直ぐ分かれ道あり旧道安房峠、松本方面には行かず、直進するとT字路に突き当り右折、2~3分走ると右手にクマ牧場があり、1~2分道なりに走ると左手に福地温泉の看板があり左折で下って行くと福地温泉の温泉街があります。

福地温泉旅館『KのS(イニシャルで書いてます)』での仕事は、夕方3時位から始まり夜9時に終わり、翌朝6時に始まり昼12時に終わり、休日の人は、その日の12時から翌午後3時まで休みという訳です。仕事内容は夕方3時に出勤して炭を割る仕事から始まり、5時位からお食事処の入り口にある大きないろりで、川魚(岩魚、山女魚、鮎)等を焼き、お客様の目で見る楽しみを演出してました。その魚をお客様の仕切りで区切った個室の食事処のいろりに刺した後、今度はお客様の寝室を回り布団敷きをします。7時から9時まで皿洗いと片付けです(食器等の)。そして、一度、寮に帰りお風呂の準備をして一日の汗を流し、温泉につかる訳です。標高も高い所なので気温も高くなく、東京の様に熱帯夜になる事も少ないです。気持ち良く睡眠ができ、朝6時に起床し、お客様の時間に合わせ朝食の準備をし、お客様がお食事処へ来られたその部屋から寝室の布団をたたみ、9時からお風呂の掃除を3時間かけてするのです。これが一日の流れです。この後翌日の午後3時まで休みの場合は、仕事が終わってから直ぐ、車で平湯や新穂高や飛騨高山や飛騨古川、長野県では、上高地、松本へ遊びに行ってましたね。

では、プライベートでは平湯では『平湯の森』によく足を運んでいました。そこのレストランで焼肉を(飛騨牛)を食べていましたね。新穂高ではロープウェイを二段階で山頂まで登り北アルプス一望し心をスカッとしてました。飛騨高山では飛騨牛(牛丼、ステーキ重、飛騨牛のお寿司、焼肉)は勿論、高山ラーメン、五平餅、朴葉味噌、アユの一夜干し、お新香ステーキなどを食べ、古い町並み、高山陣屋を散歩していましたね。飛騨古川では、酒蔵や古い町並み、お洒落なカフェでゆっくりとしたひと時を過ごし、一方、長野県では、何と言っても上高地。安房トンネルをくぐり抜けて長野県沢渡(さわんど)に駐車場がいくつもあり、その駐車場に車を止めバスかタクシーでないと上高地に入れず(観光客が沢山おられるため、渋滞回避、自然保護手段として長野県がとった手段)、よく大正池や河童橋へ行きましたね。信州松本は『のまど公開工房(陶芸教室)』へ行き陶芸の粘土で籠を編んでいました。親方によく言われたのは、「籠を編むのは、あんたくらいしかいないよ。それにしてもデリケートな作品を作るよな。焼く時大変なんだから。」困らせていましたね。とにかく平湯を中心に飛騨高山、信州松本まで行くのに両方とも車で1時間位なので充実した日々でしたね。