1,熊本県の求人雑誌所持して東京を出発


北海道から東京都品川区戻った私は、熊本を旅していた時にコンビニで手に入れた求人雑誌を自分の部屋でペラペラめくりながら、ひときは輝く求人を発見。内容は熊本県の美術館の企画運営の仕事でした。そうとなれば、善は急げ。実家を出発し、国道20号線を山梨、長野県松本、大町、白馬方面へ進んだのです。実家を出た時の全財産は10万円位でした。白馬に着いた時点で所持金は3万円。ガソリン代だけで2万8千円位かかっており、熊本県まで行く予算の雲行きが怪しくなった来たのです。そうなるとどこで働き口を決めるか?死活問題である訳です。白馬を過ぎ富山でガソリンが減って来たので給油し、ご飯を食べて所持金2万円、1回の給油で5~6000円位。とりあえず、西へと行けるところまで行こうと決めたのです。今回の旅の初めは、贅沢にしていた食事もイタリア料理、フランス料理だったのが、コンビニ、お弁当屋さんへと様変わりしました。これでいいのです。計画性がないと言われればそれまでなのですが、イタリアン、フレンチレストランに出会えただけでもこの旅の成果なのです。もし、コンビニだけで食事を済ませていたら、自分にとってコンビニのみの感動だけになってしまうからです。一番大切なのは、旅をしている中でいくつの発見や感動、人との出会い、その地方と自然環境と習慣と人との関わりが出会えるか、即ち文化伝統の根源での因果関係なのです。それが47都道府県の差が大なり小なりあるわけなのです。その違いが分かり易い部分で言うと地質、水質、海水質が分かり易いと思います。例えば、地質は農産物の風味の違い、水質はミネラルウォーターの違い(軟水、硬水)、海水質は例えば魚でアジ。東京湾のアジと関アジの違いなど。このように日本だけでも比べる事により価値が生まれるものが沢山あり、日本の文化伝統は奥が深く恵まれているのです。そして時代と共に保存性の向上という言葉をこの日本の伝統に添えるとまだまだ日本の伝統の未来は望みがあり、期待できる材料が揃っていると言う事なのです。私の頭の中は常にこの比較を楽しみながら旅をしていた訳です。この旅は有意義であるとわたくし自身この考え方を大切にいつも心の中にしまっております。人間十人十色なので様々な楽しみ方がございますが、共通して言える事は、旅はワクワクするものであると言う事です。福井県を通過して京都府に入り、ガソリンを入れ残金が6千円。兵庫県を越え鳥取県に入り、ガソリンが残り3分の1になり満タンまで入れ、マクドナルド、ハンバーガー1個50円の時期がありましたよね。それを10個買い残金が十数円、この時点で鳥取で仕事を探し居座ることを決め、鳥取市のハローワークの駐車場に車を止め2日間就職探しに協力してもらいお世話になりました。