1、初めての農業


僕がお世話になる農家さんは川上村の奥の一番奥の農家さんだった。畑の横を水の綺麗な小川が流れ、その水で育つレタス、グリーンカール、サニーレタスは葉っぱもしっかりしている。私は調理師だったから、レストランで納品されるものと比べて、全然比にならないシャキッとした葉っぱだった。午前中は朝の4時半、5時スタート、11時30分くらいまで仕事です。朝ごはんは仕事前に、平屋建ての寮から目の前の社長の住んでいる一軒家の食堂で食べ、軽自動車(トラック)を運転して畑へ行きます。仕事のメンバーは御主人さん(社長)と奥さんとお婆様と私とアルバイト(女性)がメンバーだった。女性陣でレタスのお尻の部分を根っこの手前で切り、裏っ返しにして置いとくと切り口の部分に白い液体が貯まり、それを私がホースの水で洗い流す。それを御主人さんが、箱に詰めていき、それを私がレタスの大きさ別にトラックの荷台に積んでいく作業です。決められた収穫量をトラックに積んだら荷捌き上に行きレタスをトラックの荷台から下ろし、そして、10時から10時30分の間休憩になります。、奥さんが作って来た、おにぎりやおかず、お茶菓子を畑の隅の方で太陽に浴びながら食べていました。休憩も終わり残りの午前中の作業は、白菜の収穫、レタスの苗を植える作業、水まきのセッティング。などです。午前中の仕事が終わり泥のついたつなぎを洗い、食事を食堂で食べ、洗濯物を干したら昼寝の時間です。午後の仕事は2時半から始まり16時半くらいまでです。ほとんど草むしりですね。仕事行く前におやつとジュースをもって畑で下ろされる訳です。1時間やって15分休憩で4時半になったら迎えに来てくれます。毎日が清々しかったですね。寮に戻り、風呂に入り洗濯ものをして食事をとり、車でちょっと離れたコンビニまで買い出しに行くのもしばしばありました。そこで見つけたのが、長野県の観光情報誌『NAO』です。魅力がいっぱい載っていましたね。細かく書いてあったので新しい発見が私の心の中で感動を産んでいました。仕事が休みの日、自動車で雑誌を片手に長野県をグルグル回っていましたね。