4,マイク真木さんとバラが咲いたを歌ったワン・ツー・ジャンプ

 

幼稚園の年長になり冬の事ですが、マイク真木さんのテレビ番組に、うさぎ幼稚園が出る事となりまして、信州・長野県蓼科高原へ向けてバスが走って行きました。ワン・ツー・ジャンプという番組です。東京都品川区から中央道方面山梨、長野県茅野ICを降りると雪がしっかり舞い降りる銀世界に幼い私たちは、心を最大限に弾ませ餌を待つ仔犬のように、目玉を丸くさせながらバスの行く先をただ待っていました。雪も深くなりバスにチェーンを着けて走行しないと上り坂が登れず目指す先は蓼科高原の山の奥の頂上にあたる場所でした。お腹を空かした私たちを待っていたのは美味しそうなご馳走達。から揚げ、海苔巻き、玉子焼き、その他諸々。そんな中一番輝いて見えたのは、赤身がかった芯の海苔巻き。僕の大好きな鉄火巻きだと信じ思いっきりかぶりついた。「ガリ、ガリ、ガリ」。そうです。長野県の山奥で鉄火巻きなんて出て来るはずがありません。食あたりでもしたら大変です。その正体は山ごぼうですね。土の香りが豊富でどちらかというと大人の食べ物で8割がた食べ残していましたね。一番人気は、鶏の骨付き手羽元のから揚げです。衣もしっかり付いていてスパイシーで人気があったのを覚えております。全体的に捉えてみて癖のある食材は、どうしても大人の方へ流れて行ってしまいますね。逆に、癖のないまたは比較的一般的な食べ物は子供向きであり、山ごぼうを好んで食べる子供は少なく幼稚園生であった私たちの中では、山ごぼうの存在は変わり者な存在だったのかもしれません。しかしながら、食事の全体の7割くらいが無くなっていて、美味しく食べたことは記憶に残っております。明日はマイク真木さんに会えると言う事で心を弾ませながら夢の中へ入って行きました。日が変わり朝になりました。外のつららも一回りも二回りも大きくなり、寝ぼけていた平森幹雄君はそのつららをもぎ取りテレビカメラに投げつけ、テレビ局のスタッフに大目玉でした。常識を知らないというのは、今考えると怖い物ですね。この時もし実際テレビカメラを壊していたら弁償金額は・・・円だよと言われ幼稚園である僕でも反省しました。口数が減りましたね。その後マイク真木さんの所に皆が集合し、何回かマイク真木さんが「バラが咲いた」を一人で歌い、そして皆で合わせて歌う練習を2~3回し本番の収録へいった訳であります。初めて会った芸能人ですね。今でもマイク真木さんの歌声を思い出しますね。