2、北海道上陸


JR仙山線、山形駅6時始発仙台駅行きに乗り仙台に向かいました。山形県ありがとうという気持ちを心に秘めながら、日本一周という何が起こるか分からない、楽しさと不安が入り混じっていました。仙山線は険しい山の中を走り、新緑の鮮やかな緑とかすかに聞こえる川の流れる音、電車の音で消えてしまいそうな鳥のさえずり。全てが清々しかった。1時間位で山を抜け街並みが広がり始めた。仙台に着き、牛タン弁当を買い東北本線で盛岡方面へ乗り継ぎ、音楽を聴きながら駅弁とジュースで朝食を電車の中で食べていました。仙台を発車してから15~20分経つと田園風景が広がっているではないか。そうです、ササニシキです。弁当にも書いてありました。東京で出回っているお米は、コシヒカリ、あきたこまちが多いのですが、ササニシキは東京では珍しい。ここ本場のササニシキは、さらさらと口当たりがサッパリしていて、さわやかで美味しかった。サッパリしていて印象に残るのはなかなか無い強者ですね。それが宮城県から岩手県へズーッと続く訳ですよ。時間が長かったですね。永遠に田園風景。田園風景超えるのに3時間半位かかりました。そして、盛岡に到着。盛岡から八戸まで2時間位、八戸から青森までが1時間半位。青森から青函トンネル入口までが1時間半位、青函トンネル出口までが45分位そして函館に到着です。もうすっかり日も暮れて、もうすぐ長万部。長万部に着いたのは夜の8時でした。怖いくらい静まりかえった街の風景、初めて降り立った長万部、いつしか速足でビジネス旅館へ行く自分がそこにいた訳です。なぜならば、ヒグマが出てきたらどうしよう。それ位大自然と隣り合わせだからです。10分ほどで旅館に着き、ため息1つ付き、明日の始発を確認し、湯船につかり寝床に着いたのであります。明日の起床は朝6時半。明日は、どこまで行けるかなぁ?何が起こるか分からない旅はドキドキして面白いもんです。なんてのんきなことを言っていると、今朝テレビを見てびっくりです。今度は、北海道から出馬していた当時自民党議員S議員が自民党を離党。そして、幻聴(神様の声?テレパシー?)が聴こえたのです。『君も離島しているんだよ。平森君。(本州から離島)』私が自覚している中で初めての幻聴でした。これから頻繁に幻聴と関わり合いながらも北海道の風景をボーっと眺め、『私はどうすればいいんだ』と悩みに悩む自分がいました。『何でもいいから何かやってみろ』と幻聴で聴こえても『俺に何が出来るんだ!』と自分が自分に対していらだちを隠せずにいました。今日の予定は帯広駅目指していましたが、ほとんど幻聴と対話していました。政治家の方は恐ろしいというのが私の当時の印象です。これからもドラマが次から次へと私に関わってくるのであります。