3、白骨温泉入浴剤混入事件


ある日の事、朝の仕事が終わり全従業員が専務の所に呼び出されました。(何事かと従業員がざわめき、仕事を休んでいた従業員が)「白骨温泉がテレビに出ていたよ」と言葉を漏らしていたのです。そうです、『白骨温泉入浴剤混入事件』であったのです。白骨温泉は『白濁の湯』で有名ですが、前のページでも紹介した通り源泉は透明であり、酸素に触れる事により白く濁る、それが白骨のトレードマークでありました。しかし、自然の恵みがゆえ、白く濁らない場面もあった事でしょう。もうかれこれ、15~16年前の話です。テレビ局の方々や当時の県知事の田中康夫知事も視察をし、私もこの様な形でテレビに映ってしまうとは思っておりませんでした。今となれば私の人生の一角に刻まれておりますが、この白骨温泉での就労を終えてからも、正直な話4~5回別の旅館に泊まりに行っております。なぜならば、元々の源泉自体が、日本の温泉から見て上から数えた方が速いくらい素晴らしい温泉だからです。当時は「何やってんだよ」と愕然としましたが、今は堂々たる姿で長野県の代表格に当たるのではないでしょうか?プライベートで白骨温泉へ泊りに行っても、土、日、平日問わず、どこの旅館も満車がほとんどだった記憶が鮮明に残っております。温泉の匂い、草木の生い茂る香り、川の流れる音、全てまとめて贅沢で落ち着く環境でした。地理的にも隣の県が岐阜県の奥飛騨で、観光地としては、長野県では上高地、乗鞍高原、奥飛騨は、平湯、新穂高ロープウェイ、乗鞍畳平、飛騨高山、飛騨古川、もうちょっと足を延ばして白川郷などと見る所はいっぱいあります。5月中旬から10月までが良い時期であると思います。是非、足を運んでみては如何でしょうか?