私の家の学問に対する姿勢のあり方は、得意科目に関してはどんどん伸ばしなさい。不得意なものに関しては是正しなさいと比較的力を入れていた家族だと思います。その様な環境の中、私は特に高2、高3と遊んでしまい大学受験など、とんでもない、その様な学習や大学進学準備などしておらず、これっぽちも大学に行く気すらありませんでした。父も母も私が普段学校に行き勉学に励んでいたと思っていたのでしょう。その当時思えば高校に入学していじめられた経験を持ち、まじめ、いや、まじめ過ぎた暗い性格だった自分が一転太陽の様に明るくなっただけでも私にとってみれば、人生の収穫であると私自身贅沢は言いません。勿論両親に全て報告しました。「大学受験の勉強は全くしてません。そして高2、高3の学校での生活は勉強はおろか遊んでしまいました。すみませんでした。」これは大学受験してもお金の無駄遣いになると父、母に宣告したのです。父には物凄く怒られ、母は泣いてしまったのです。私の行っていた高校は大学付属高校でしたので、大学に行く手段は無くはなかったのですが、私の頭の中には早く社会人になる事を一番望んでおり、「考えが甘い」と言われるかもしれませんが、その当時、自分が楽しいと思った事ばかりを実行していましたね。そして、先程口に漏らしました大学に進学できる唯一の手段は大学の柔道部に入部する事を約束すればスポーツ推薦というものがあったそうです。もうすぐ高校卒業となれば、お祝い、感謝という形で本来あるべき姿なのですが、進学拒絶、反省と両親から物凄く怒られ情けない姿に変わってしまったのです。全部私の責任なのです。私の人生だからです。両親にも恥をかかせてしまい、親不孝者です。長男と3男の兄は日大の文理と理工学部に行き、次男の兄貴は東海大海洋学部、大学に行っていないのは私だけ。私は高校卒業後調理師学校へ行く事に決めました。人間生きて行く上での衣・食・住の食にあたり世の中の景気が悪化した時、食が一番最後まで残ると思ったからです。当時の率直な私の考えです。でも今思えばですが、私に弟がいて弟の頭が良かった場合兄としてプレッシャーを感じますね。私が物凄く勉強するか、もしくは弟の勉強の邪魔をするか、例えば、カラオケに行くぞ、ボーリングへ行くぞ。現実に戻って私4人兄弟の末っ子だから大学に行かなくてもこれ位で済んだのかもしれませんね。そして進路を調理師学校に定め、その練習としてファミリーレストランでアルバイトをする事となりました。包丁の使い方やフライパン、鉄板の使い方全てが初めてで苦労はしましたが、そのファミリーレストランでは調理師学校卒業するまで働きました。最終的に役付けにまで這い上がり料理の指導なども担当するまでに成長した訳です。ここで頭の片隅に置いて欲しい事はファミリーレストランはマニュアル主体だと言う事を覚えておいてください。無事、高校を卒業し調理師学校へ入学します。